月: 2010年1月 (Page 2 of 3)

錆の話 その2

昨日お見せした32のドア、内側から見てみると
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こんな状態です。
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原因はドア裏に張ってあるシート!
この部品(たしかドアスティフナー)はパネルの張りを出したり、防振、防音の為に新車時から張り付けてあります。
ですが、鉄板に直に張ってある為、少しでも隙間があると水が入り込み錆を誘発!気付かないうちに侵攻してパネルに穴を開け外側に出てきたのです。
シートを剥がすと他にも錆がありました。
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これが原因のドアの錆修理を何台も経験しています(その昔Y31シーマのドアで多発、実はR34でも数台ありました)。
たとえ新車から一度も修理していなくても、この様なシートやシーリング等の剥がれ、劣化ひび割れにより鉄板が直に水や空気に触れ錆びてくるのです。

防ぎようのないサビ、早期発見と適切な治療が大切です。

裏表ともに錆を取り、溶接で穴埋めしました。
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穴が小さいうちだったので、切り貼りはせずにすみました。
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錆の話、明日は34編を予定しています。

錆の話 その1

どうして車は錆びるのか?

錆、簡単にいえば金属(鉄)が酸素と水に触れる事で酸化してしまう、という事です。
車のボディーは錆を防ぐ(酸素や水分を直接触れさせないようにする)為、塗装やシール材等で金属表面を保護してあります。

が、時間(年数)が経てば塗装やゴム、シールは劣化します、板金修理時の扱い方や溶接等で熱を加える事も錆に大きく関係します。

パネル交換等で溶接作業をするときには特に注意が必要です。

こちらは約2年半ほど前に当社でリヤパネル交換の修理をした車両。
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過去の自分の仕事との対面、汚れを落としてみる、錆は?
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ありません!レインフォースもきれい。

以前の自分の仕事を見ることは作業方法や材料選び等にとても役立ち、勉強にもなります。
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実はこちらの車両、錆びてきたのは修理した所ではなく、
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ドアパネルの小さな膨らみ、これは錆です。
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剥いてみるとすでに穴が開いていました、この錆の原因は?
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明日に続く、

東京オートサロン2010

久しぶりに32に乗って行ってきました。
気持ち例年より空いてるかな~という感じでした、明日見に行く人もいると思うのでチョット?だけ。

ミニバンやハイブリッドカー等が多かったんですが、やっぱりGT-Rに反応してしまいます。
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今年は第二世代も多め?でしたよ。
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これは、、、ウチでは出来ないかな。
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こちらも、
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これは、、、GT-Rでやる人はイナイか、
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では今回の目的、まずははこちらのブース、
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ビルズの210サニー、当社で一部だけですが塗装、ボディー加工をした車です。
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そしてもう一台
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当社でオールペンをした車両。
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ほんの少しですが、大きなイベントに関わる事ができて嬉しく思います。
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いつかは自社での出展!が夢、その小さな々一歩?でした。

明日は幕張へ

オートサロンへ行ってきます。
詳細は土曜日のブログで!

オートサロンとは関係ありませんが、キレイなので載せます。
カスタムペイントキャリパー
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外したパーツの修理をしました。
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サフェーサーでのオールペン状態です。
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上塗り塗装はまだまだ先ですが、樹脂パーツ等、高温で乾燥させることのできない部品は先に作業しておくことで、下地の乾燥時間が長くとれるというメリットもあります。
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久しぶりの

広面積の板金。
他店で交換の見積もりをされたものですが修理しました(これもエコかな?)。
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夢中で作業していたため修理前の写真は撮っていませんでした(失敗、)。
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研磨作業

板金塗装と一口にいっても、作業内容は様々です。

板金工程では部品の脱着、交換、パネル修正(叩き)、骨格修正、溶接等、塗装工程では調色、マスキング、塗り、磨き等が主な作業。

ですが、一番時間がかかり、どの工程にも関係し、仕上がりや耐久性などに関わるのが研磨作業!いわゆるペーパーがけです。

塗装の剥離、パテやサフェーサーの研ぎ、足付け、錆落とし、キズ落とし、溶接前後処理etc、、。
ペーパーの形や番手は様々ですが、〝研ぐ〟作業がなんといっても多いんです(オールペン等では特に)。

旧塗装が粗悪な場合(密着不良等)はダメな塗膜全てを落とす必要があります。
(交換すれば早いのですが、部品が高いので)
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特にバンパー等の樹脂パーツで複雑な形のものは、機械が使えない部分はひたすら手作業。
形を崩したり素地を傷めない為に粗いペーパーも使えないので、細かいペーパーを大量に使いながらの作業。
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とにかく根気よく黙々と、、板金塗装って地味~な仕事の積み重ねなんです。
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今年も

勝手ながらオートサロン見学の為、1/15(金)は休ませていただきます。
実は今回どうしても行きたい理由があるんです、その訳は来週に。
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代わりに1/11(祝)は営業いたします。

上の話とは関係ありませんが、
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キーホルダー、作りました。

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車体は作業の為のバラシ作業が終わりました。
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インパネ、カーペットも外し、シート、ステアリング、タイヤホイールは作業用に付け替え。
パッと見ではオーナーさんでも自分の車だと判らないかも。
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錆と格闘?の始まりです。
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防錆メニュー施工の34は完成です。
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いつも「オールペンの32」なので、今回から解りやすいようにナンバーを付けました(2010年の1台目の1回目ということです)。

ガラスを外してみると、
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やっぱり酷いサビ、、。
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フロントも、
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外した各パーツも全部修理が必要です。
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酷いサビも塗装の剥がれ等も、原因は以前の修理の仕方が良くなかったためです。
こうなってしまったモノを治すのは通常の数倍時間がかかります。
最初にキチンと手を入れてあげる事が大切だと、あらためて感じます。

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