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当社とも深い関係にあるサスペンションメーカーのビルズ。
みごとTS-CUPで優勝しました!
本当にいい足です、おめでとう!
http://www.bils.jp
今回は塗装の話です。
“塗装”と言うと“塗る事”と思っていませんか?
確かにそうなんですが、ただ塗る(色を付ける)だけではないんです。
もちろん“塗り”の技術も沢山ありますし(とても重要です)。
“同じ塗料(設備)を使えば誰が塗っても同じ、と言う訳にはいきません。
”塗装の良し悪しは“塗りの技術”ともう一つ、“下地”で決まると思います。
塗装の下地というのは、板金した所だけではありません。塗装するパネルや部品の表面処理や足付け、マスキング等最終的な下地の事です。
補修を繰り返したものや、塗膜の粗悪な物などもそうですが、この“塗装の下地”をどこまでやるのかが、仕上がりを決めると言ってもいいくらいです。
ここでも、どれだけ時間と費用を掛けたかが大切になり、その積み重ねの一番上が塗装なんです。
きれいな塗装の下には沢山の作業が隠れています。
全部合わせて“塗装”なんです。
修理部分以外でも、塗装パネルのキズなどは極力拾います。(一つ残らずと言うのは難しいですが…)
まず塗料ですが、当社で使用している塗料は、外資系の高級塗料などの特別な物ではありません。
もちろんGT-Rに使用するにあたり、ランクは上のものを使っておりますが、国産の塗料です。
塗料メーカーは沢山ありますが、性能に関してはどのメーカーの物でも大きくは変わらないと考えているからです。
又、扱う車種が国産車(GT-R)ばかりなので、調色等に関しても使いやすいというのもあります。(新車の塗料も国産です)
塗料も他の材料と同じで、その性能を100%引き出すことが大切だと考えます。
そして“色”これが塗装屋さんを悩ませる物の一つ!
厳密に言えば全く同じにならないんです。
材料が違う上に、現車は日焼け等で経年変化しています。
もちろん補修歴があったり、使い方、メンテナンスの仕方の違いなどで1台1台みんな違う色になっています。
だから調色が大事で、そして難しいのです。
全く同じにならない物を同じに見えるように、違和感の無いように、と努力しています。
オールペイントをした車がキレイなのは、一台丸ごと(バンパー等のパーツまで)同じ色になる事による“車体の一体感”があるからなのではないのでしょうか…
修理の度に、様々な工場で複数の人が色々な材料を使って仕上がった車はやはり“一体感”に欠けます。
少しずつの修理でも同じ工場に出すことで一体感(色や質感)を保っていけると思います。
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