入庫のついでに気になる所を一緒に、と言うのはよくあるのですが作業途中に残念な発見をすることもあります。
錆びていた、思ったより酷かったと言うのもそうですが、何より残念なのはいい加減な修理痕が出てきたときです。

こちらの34は右リヤフェンダーの修理で入庫したのですが、リヤバンパーを外したところ、(塗装のため)
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バンパーはきれいなのにレインフォースは曲がっていて,リヤパネルも凹んでいました。
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塗装がひび割れて錆びて来ている所も、、、。
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オーナーさんは知らなかったとのこと、車を売ったお店も知らなかったのかも知れません。
でもバンパーを修理した人は知っていたはず、、、残念です。

しかしこの様な物をいい加減な仕事とか腕が悪いなどと単純には言えないんです。

これを解った上でお客様に「直さなくていい」といわれれば、当社でもこのまま元に戻してしまいます(錆びないようにタッチペンぐらいはしますが、)。
今回は修理する事になりましたが、オーナーさんにとって余計な出費なのは間違いありません(自分でぶつけてないのに修理するのですから)。

では誰のせい?直した板金屋さんでしょうか?
キチンと直してくれと依頼されていたのならそうでしょう、でも「見えない所はいい」、「とにかく安く」、「何でもいいから早く」「修復歴にならないように」と受けた仕事だとしたら、、。

お客様が依頼する仕事です、予算、工期等、作業内容はお客様次第です。
損傷の程度を見て、かかる金額や修理方法、納期も含めてお客様と相談して作業をしていかなければ、とあらためて思いました。(作業者とオーナーの話し合いは大事です)

もう一例、34、リヤのナンバーステーの交換。
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リヤのナンバーステー、右側が切れてしまっているのですが、
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これも原因は以前の修理、曲がって塗装が剥がれてしまった部分がそのままになっています(左側)。
ここがどんどん錆びてしまったんですね。
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レインフォースも歪んだままでした、、、。
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今回はきちんと修理します。
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ついでに錆び易い所に防錆剤も入れておきましょう。
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こうして作業に時間がかかってゆくのです、、、、。