修理個所の面積は小さくでも、ほとんどの場合、上塗り塗装の面積はパネル一枚になります

さらに過去の補修塗装が粗悪だったりした場合は、修理面積もパネル全体になってしまいます
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補修塗装は基本的に旧塗膜の上から塗装します

鉄板(地金)まで剥離するという方法もありますが、防錆処理を含めて作業が非常に難しくなります

当然手間も費用も掛かります(本来なら温度、湿度管理なども必要)

さらに剥離剤等が使えない樹脂パーツ類に粗悪な塗装がしてある場合は最悪、交換した方が安く上がる場合もあります

それでも下塗り塗膜性能が良くなかった時代の旧車は、剥離が必要だったりしますが、

平成時代の車は新車時の下地処理や塗装が格段に良くなっています

変に剥離するより新車塗膜を「下地」と考えて残した方が良いというのが私の考えです(管理し易い小さな部品などは別)

もちろん粗悪な補修塗膜は砥ぎ落しますが、総剥離する程ではないにしても非常に手間がかかります
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「自分で適当に」とか「とりあえず安く」とか「とにかく早く」「パッと見良ければ」の塗装はあとで「しっぺ返し」が来る可能性があります

塗装ひとつでその後の修理費用が必要以上に高くなったり、最悪の場合は車(部品)を駄目にしてしまう事もある

たかが塗装、されど(重要な)塗装、奥が深いです