オーナーと相談のうえ、錆びて穴の開いているサイドシルの修理方法が決まりました。

修理と言っても方法は様々で、
①新品パネル全交換
②新品パネルを使っての部分交換
③パネルを切開して腐った所を摘出し、鉄板を切り継ぎしていく切開板金
④切り貼りはせず、外から修正、穴埋め、防錆をする方法
大きく分けて4パターンあります。

一口に〝治す〟といっても修理個所の部位、状態、費用、時間等を考慮してその都度考えて選びます。

まず①の長所は     新品パネルなので一番新車に近い状態(パネル部分は)になる
パネル途中での溶接が無い(場所により例外もあります)
パネルを外すことにより内側全体に手を入れられる

短所は    作業が大掛かりになり、部品の入手も含め時間がかかる
部品代がかかり、工賃も含め高くつく
痛んでいない部分の溶接もはがす事になる

これに比べて他の方法はというと、

②は部分交換になるので余計なところには手を付けずに済むし、作業時間の短縮にもなりますが、やはり部品代がかかることになります。

③は部品代はかかりませんが時間はかかります

④は部品代、時間ともに一番かかりませんが、損傷部の場所や状態によっては強度、耐久性ともに不安です

費用に関しては高い順に①、②、③、④となります。
時間はかかる順に①、③、②、④、

何度も書きますが損傷の部位や状態でベストの方法は変わります

今回選んだのは③番の切開板金、ジャッキポイント以外の錆はそれほど酷くない事と費用の問題(少しでも安いに越したことはないですから)、時間はかかってもイイという事で決めました。

運転席側のアウターパネルを剥がしたところです。
切ったパネルは修理して再使用します。
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インナーパネルはここで二枚重ねになっています。
外側エクステンション(フロントピラーにつながる部分)も、
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内側も完全に腐食して穴が開いています。
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助手席側も、
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手に持っているのは外側エクステンションの一部を切り取ったモノです。
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腐食した部分はすべて取り除き、新しい鉄板を切り貼りして修理します。
つづく、